【履物豆知識/女性】畳表の草履は正装・礼装にもOK

昔ながらの技術でつくる竹皮を編んだ畳表の重ね草履

畳表(たたみおもて)という名前から、イグサの畳と勘違いしている方が意外と多いのですが、和装履物では竹皮を編んだ表(おもて)を言います。

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今でこそ女性用の草履は牛革が主流ですが、革素材や芯に使うコルクが普及する前は、草履といえば竹皮を編んだ畳表でした。
留袖や訪問着などには、畳表の台に礼装用の鼻緒を、小紋や紬などには、おしゃれ用の鼻緒を合わせます。

写真は「南部表 一の三」に組紐の鼻緒を挿げた草履です。
よそゆきの小紋、付け下げから訪問着、色無地など礼装にも対応できます。

 

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「南部表」は昔ながらの編み方で、網目がきっちり詰まった美しい表(おもて)です。
「一の三」というのは重ねた芯の数です。「二の五」「三の七」と芯の数を増やせば高さが増してゆきます。

 

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注意点は、畳表は滑るので、熟練の挿げの技術が不可欠です。
必ず、自分の足に合わせながら「その場で挿げてもらう」のが重要です。
辻屋本店は毎日、挿げ職人がその場で足にぴったり合わせて挿げております。

 

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