琉球の風を感じる鼻緒シリーズ再入荷!

店主の富田里枝です。
今年は沖縄復帰50周年で、各地で沖縄に関する展示が開催されています。
私も東京国立博物館で『琉球展』、大倉集古館で『芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事』を観てきました。

琉球王朝の洗練された衣裳に感動

『琉球展』では、王家のきらびやかな衣裳や装飾品が展示されていました。
1470年からおよそ400年にわたり琉球を治めた琉球国王 尚氏の統治の元、花開いた琉球文化。
中国や日本、朝鮮半島、台湾、東南アジアなどとの外交・貿易により技術が向上、洗練され、琉球独特の漆器や染織品が生まれました。

私はやはり紅型の衣裳に目を奪われました。
鮮やかな色、デザインに大陸の影響が色濃くありながら、日本の伝統的な文様も配され、チャンプルーな沖縄文化を感じました。

『琉球展』についてはこちら
https://tsumugu.yomiuri.co.jp/ryukyu2022/

芭蕉布って、もはや実用にはならないのかな?

『芭蕉布』は、平良敏子さんの百寿を記念した特別展で、沖縄本島北部の村・喜如嘉の工房で紡がれる手仕事を紹介していました。
亜熱帯を中心に分布する糸芭蕉の繊維を原料とした芭蕉布は、沖縄を代表する織物。
戦後、滅びかけた伝統技法を復興した平良敏子さんの功績は重要無形文化財に指定されています。
展示された着物を観ながら、どんどん蒸し暑さが増す今の日本の夏には、こんなに涼しそうな芭蕉布こそいちばん向いているのでは?!と思いました。
芭蕉布と言えば茶や黒のイメージしかなかったのですが、福木や車輪梅など植物で染められた色はとても美しい。
戦前は沖縄の人々は、自分たちで織って普段着にしていたのだし…。
でも実際、糸芭蕉の栽培や、呉服業界の流通などいろいろ難しい問題があって、芭蕉布を実用にするのはもう無理みたい。

着物には手が出ないけれど…

紅型や芭蕉布、八重山上布などの着物や帯。
ため息が出るほど素敵で憧れですが、ウン十万、ウン百万もしますから、とても手が出ません。
せめて履物で琉球を感じていただこうと、辻屋本店では「琉球シリーズ」のオリジナル鼻緒を展開してます。
沖縄から取り寄せた生地は手染め・手織りではありませんが、南国の風を感じていただけると思います。
夏の強い日差しに映えるデザインは、浴衣や夏着物はもちろん、カジュアルな洋服にもぴったりです。



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