寿司職人の下駄

挿げ職人の小林です。
以前にも、ご紹介させて頂いたお得意様の鮨屋の大将。先日、お仕事用の下駄を新調しに御来店頂きました。
前回、お伺いした下駄の減り方について、参考に御自身のお履きになった下駄をお持ち下さいました。

前回のお話はコチラ https://getaya.jp/blog/20200506/

お聞きしていた通り、前歯の部分だけ綺麗に減っていました。
お客様にカウンターから鮨を握って付け台に出す時に、少し斜に半歩足を前に出して踏み込み「どうぞ」とするので、前歯の特に外側から減ってくるそうです。

バランスを取って左右を履き替えて履いているとのことで、前歯全体は減っていますが、あちこちを歩きまわる訳ではないので後歯はほとんど綺麗なまま。
他のお得意様のお履きになった下駄もたくさん見ていますが、こういった減り方は、寿司職人ならではのものと、大変興味深く思いました。

今回も、同じ黒塗りの千両下駄を2足、お求めくださいました。
鼻緒も同じ黒と白の市松柄。
いつか、大将のお店にお鮨を食べに行きたいものです。

大将のお店はこちら。
「鮨屋小野」
https://sushiyaono.com/

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