職人は足の形を頭の中で3D化する?!

挿げ職人の小林です。
3/6に放映されましたTOKYO MXテレビ『お江戸に恋して』では「江戸時代の修理屋」というテーマで辻屋本店もご紹介いただきました。
放映の様子はコチラから

履物屋さんの修理の種類は多岐にわたりますが、先日、番組で紹介された’鼻緒の挿げ替え’にご来店されたお客様がいらっしゃいました。
すっかりイメージも変わり、足に合う鼻緒になりご満足いただきました。

辻屋本店の職人はお客様の足を見て鼻緒を挿げる事を基本としています。
そんな時、職人にとって大切なツールとなるのが、目。
職人は、お客様の足を目で見て、瞬時に頭の中でモデリングをし、足に寄り添う鼻緒のイメージを頭につくります。


これは、何千何万という人の足を生で見てきた経験がある故に出来る事。
あまりに瞬間的に見る為に、本当にちゃんと見ているのか? はたまた、まるで曲芸の様なパフォーマンスに見られる事もあるのですが、職人の方はいたって真面目に見ております。

たまに、足の型や採寸をして誂えるという方法をとるところもあるようですが、鼻緒というのは、言わば立体・3Dで形成されるものなので、平面や部分的な数値ではあまり意味をなさず、不十分な事が多いのです。
レントゲンだけじゃわからない立体的な形をCT?MRI?で3D化するようなイメージでしょうか。
是非、足を見させて頂きながら誂える履物の履き心地を体験してみてくださいね ♪
体験してみたいけど、遠方の方でどうしても難しいといった方は、リモート店でも近いものは体験できるかと思います。

TOKYO MX『お江戸に恋して』
「もっと進め!江戸小町 #170江戸時代の修理」

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