あさくさ和装塾2015「和装のヒントをプロから学ぼう!」 [vol.27]レポート
「あさくさ和装塾vol.27 箪笥のこやしが蘇る!」は満員御礼、キャンセル待ちが出るほどの大盛況で無事終了いたしました!
着物は「直線裁ちで直線縫い」なので、曲線でできている人間の体にまとうには、仕立てがいかに大切か…
「お仕立て処うえの」ご主人の上野さんのお話は説得力がありました!
体の線に合わせて作る洋服と違うのは、地の目一本で勝負しているところ。寸法取りの極意なのだということ。
そして着姿をどうしたらきれいに見せられるか、技術と工夫を駆使して、こんな見事な一枚も。
紗のコートです。
ご存知のように紗は透ける生地なので、縫い代が気になるわけです。
そこでなんと… 縫い代を竹の節の柄にしている!
さらに立て襟が重なると色が濃くなるので、下前をなくしている!
「これはどうにもならないだろうな」という着物も、
上野さんはいろいろアイディアを出してくれます。
たとえば昭和の時代に流行った短い丈の羽織。
こんなふうに、作り帯にできます。
これを2枚使って、リバーシブルの羽織に!
「良い寸法」とは、体と布地両方に無理をさせないこと。
「それは品物の性質を熟知している仕立て屋じゃないとわからない」と上野さん。
着る人の着付けによっても、仕立て方を合わせているそうです。
たとえば腰ひもをどこで締めるか、腰紐の高さで身丈がだいぶ違ってくるわけです。
参加者の皆さん、口々に「おもしろかった~」と大歓声でした!
講座終了後はみんなで浅草寺の歳の市、羽子板市を見物。
北風に身を縮めましたがようやく師走の寒さになったと年の瀬を感じました。
友人も寒い中がんばっていました!
こちらは平成中村座の三軒長屋で辻屋のお隣だった鴻月さん。
最後は伝法院通りの「ナカムラヤ」さんでお楽しみの忘年会!
初参加の方も、お一人参加の方も、楽しく飲んで食べて盛り上がりました。
これにて「あさくさ和装塾2015」は無事終了!
来年も楽しい企画を考えてますので、ぜひご参加くださいね♪
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