九代目市川團十郎「暫」復元記念 泣き相撲
浅草寺本堂の裏手に、九代目市川團十郎「暫」の像が建っています。
先日、その復元記念の法要と「泣き相撲」が開催され、見学させていただきました。
十二代團十郎襲名を機に復元
歌舞伎十八番『暫』は「鶴ヶ岡社頭の場」の一幕。
劇聖と謳われた明治の名優、九代目市川團十郎が鎌倉権五郎を演じている姿です。
大正8年に建てられた銅像は、第二次世界大戦中の昭和19年、金属回収のため供出されます。
昭和61年、十二代市川團十郎襲名を機に復元され、平成3年より法要と泣き相撲が開催されています。
「暫」像の復元に関しては、浅草の老舗「荒井文扇堂」の先代、故・荒井修氏が奔走されたと聞いています。
荒井さんは、同じく歌舞伎の名門・中村屋の「平成中村座」立ち上げにも多大なる尽力をされました。
お正月の浅草公会堂で開催される「新春浅草歌舞伎」も荒井さんの功績のひとつです。

「暫」像の前で法要
最初に「暫」像の前で、浅草寺の塩入先生ほか住職の方々による法要が行われました。
浅草観光連盟の会長はじめ役員の皆さま、台東区議会の議員さん達、そして当代團十郎である十三代目 市川 團十郎 白猿丈、長女のぼたんさん、長男の新之助さんもご参加。
私も末席よりお焼香させていただきました。

丈夫で健康な子どもに育ってもらいたい願いをこめて
その後、お隣に設置された土俵で「泣き相撲」が始まります。
「暫」の鎌倉権五郎は、前髪姿の豪快な力強い子ども。権五郎のように丈夫で健康な子どもに育ってもらいたいという願いをこめて行われる「泣き相撲」は、先に泣いた方が勝ち!

登場するのは去年生まれた赤ちゃん達。
組ませ役は大学の相撲部の学生さんです。
「はっけよい、のこった!」で組ませ役や呼び出しが高く持ち上げたり、鬼のお面をつけたりして「泣け泣け!」と競わせます。


あっという間に泣いてしまう子、泣くどころかニコニコ喜ぶ赤ちゃんもいて、なんとも微笑ましい取り組みが続きます。
團十郎さんご家族も泣かせ役で活躍!


来月は歌舞伎座で團菊祭。
浅草・花川戸が舞台の歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」が夜の部に。
もちろん團十郎さん、新之助さんも出演されます。今から楽しみ!
歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎

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