猿若町発祥180年記念「平成中村座」と五軒長屋

3年ぶりの「平成中村座」が浅草寺境内にて10月、11月と上演されています。

初演は浅草で『法界坊』

「平成中村座」というのは18世中村勘三郎丈が平成12年に浅草の隅田公園で、江戸の芝居小屋のような仮設劇場を作って「法界坊」を上演したのが始まりです。

私は10/7の浅草総見で、地元の皆さんと一緒に楽しませていただき、芸者衆の艶やかな姿も華を添えてくれました。

この日は土砂降りの雨で、芝居小屋の屋根に降る雨脚の激しさで台詞が聴こえないくらい。
それでも楽しくて最高の舞台でした!
「綾の鼓」の華姫役、鶴松さんはますます色気が出て来たし、三郎次役の虎之介さんもよかった♪
「唐茄子屋~不思議国之若旦那」も期待通り、最初から最後まで息もつかせない面白さ。
さすがはクドカンです。

江戸時代の芝居小屋が想像できる!

小倉公演以来の「平成中村座」ですが、江戸時代の芝居小屋はこんな風だったんだろうなぁという演出が、とっても楽しい!
お茶子さんたちのキビキビした働きぶりも相変わらずです。

五軒長屋に出店しました!

10月公演の最後2日間は、平成中村座内での五軒長屋に出店しました。

江戸時代のお店らしく、駒下駄やのめり下駄など昔ながらの下駄を並べて(その頃、革草履はありませんからね~)。

また、画家・上渕翔さんに、今回の演目に因んだ絵を描いていただいた下駄を展示販売。
4月に辻屋本店にて「アートな下駄展」として展示販売会を開催した折も大きな反響があった上渕翔さんの作品です。
今回も、左右入れ替えても繋がる絵柄。本当にお見事!!

長屋でご一緒の職人さん達は飾り簪・三浦さん、張り子細工・五十嵐さん、江戸切子・山田さん、桐たんす・田中さん。
それぞれ平成中村座にちなんだ限定のオリジナル商品を並べていらっしゃいました。

今回はコロナ対策で芝居小屋の中での飲食はできませんが、浅草の老舗和菓子屋さんなどがお土産用のお菓子や平成中村座オリジナルのグッズなど販売されています。

11月の公演は11/3~11/27。
辻屋本店は引き続き、11/3~11/6の4日間、五軒長屋に出店します。

https://e-nakamuraya.jp/work/2491/

なおご観劇のお客様には、浅草有志一同より「ご観劇優待」もご用意しております。
お食事、お買い物、観光など、各店より様々な特典がございます。
辻屋本店も参加していますので、是非ご利用ください。
優待の詳細につきましてはこちら。
https://heiseinakamuraza-asakusa.studio.site

浅草観光連盟・冨士会長、勘三郎さんの思い出も…

10月30日(日)にライブ配信しました「ニッポンのポン」では、「江戸の芝居小屋」をテーマにお届けしました。
ゲストは浅草観光連盟会長・冨士滋美さん。
江戸時代、浅草にあった芝居町「猿若三座」の話、また勘三郎さんが最後の平成中村座公演となった7ヶ月のロングラン公演、冨士会長と親交のあった十八代中村勘三郎丈との思い出など、中村屋ファンなら感涙のエピソードが盛りだくさんでした。

見逃した方は、ぜひアーカイブでご視聴ください。






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