クラシックバレエと日本舞踊の共通点って?!

先日、日本舞踊家の尾上博美さんがバレエダンサーの岡田晃明さんとご来店され、岡田さんの草履を選んでくださいました。

博美さんは尾上流日本舞踊名取、日本舞踊教室を主宰。
歌舞伎俳優・松本幸四郎丈が演出し、オンライン稽古とオンライン撮影で作り上げた新作日本舞踊公演【夢追う子】にも参加されています。

尾上博美 公式ウェブサイト
https://www.hiromionoe.jp/

一方、岡田さんは東京シティバレエ団でソリストとして活躍しています。

昨年、博美さんと岡田さんが「アートにエールを!」というプロジェクトで「文化の架け橋」という映像作品を発表されました。

クラシックバレエと日本舞踊という異なる表現方法で、バイオリンと共に一つの世界を作り上げていて、とても素敵なんです。
https://cheerforart.jp/detail/3021

重心の位置をバレエは高く、日本舞踊は低く

バレエと日本舞踊、いちばんの違いは重心の位置。
クラシックバレエをはじめ西洋の舞踊は、身体を上へ引き上げるイメージで、重心が高い。
日本舞踊は、「腰を入れる」というそうですが、重心は下へ置くのが基本。

バレエはくるくる回転したり、高くジャンプしたり、手足を長く見せるのが美しい表現。
日本舞踊は、女方だと内股と撫で肩が基本姿勢。歌舞伎の舞台で女方は、肩を落として肩甲骨を真ん中に寄せて踊ります。
激しく跳躍するなどの大きな動きはありませんが、下半身の筋力はものすごく使うそうです。
たとえば地唄舞は日本舞踊の中でも特に静かな舞で、ほんの僅かしか動いていないように見えますが、見えない部分は大変な運動量なのだと、地唄舞神崎流のお家元から聞いたことがあります。

着物を着こなすのは体幹

岡田さんはこの日、生まれて初めて和服を着たそうです。

やっぱり姿勢が良いからでしょうか、初めてと思えないほど自然体に見えます。
めちゃくちゃ細いのに堂々とした羽織袴姿。

お二人の立ち姿を比べると、岡田さんは頭の先から足まで一直線。博美さんは少し曲線をもって立っているように見えます。
ただ、どちらも体幹がぶれていないので、すっと立っているだけでポーズが決まっています。
男性の和服はある程度お腹が出ている方が着こなせる、と耳にすることがありますが、和服初体験の岡田さんの姿を見れば、初めてでも細身でも、姿勢が良ければかっこよく着こなせるということがわかりますね。
もちろん女性も同じで、美しい着姿はいかに姿勢が大切か、反省とともに再認識しました。


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