【履物豆知識】下駄の種類 ~仕上げのいろいろ~
下駄の種類 ~仕上げのいろいろ~
白木の木肌の美しさを楽しんだり、うるし塗りや鎌倉彫を施したり、仕上げ次第で様々なバリエーションを楽しめるのも下駄の魅力です。
《白木磨き》
桐の白木は木目の美しさが命。
まず台の表に砥粉(とのこ)を塗ります。かるかやという植物を束ねて作った「うずくり」という道具で磨いて木目を浮き立たせます。
さらに「いぼた蝋」という天然の蝋を塗り、最後に「たま」と呼ぶ陶器でできた道具で磨いて光沢を出します。
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2019/01/EM1437-L-1024x768.jpg)
うづくり たま
《塗り》
黒や朱の漆で塗ってあります。漆面に金粉や金箔、螺鈿を埋め込む技法も。
《焼き加工》
桐台の表面を焼いて、木目の美しさを引き出します。
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2019/06/EM1497-02.jpg)
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2017/04/spacer.png)
《表付き》
竹皮で編んだ表を貼り付けます。表の色は白、からす、茶竹など。下駄に高級感が備わり、よそゆきの一足になります。
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2020/02/EL2733.jpg)
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2017/04/spacer.png)
《鎌倉彫り》
桐台の表面に柄を彫り込んで漆塗で仕上げます。
「虎」「鷹」「花」など様々な柄があります。左右で1柄になっているデザインは下駄ならではの楽しさです。
![](https://getaya.jp/wp-content/uploads/2017/04/spacer.png)
《竹張り》
胡麻竹を表に張ったもの。ひんやりした感触で、見た目も涼しげな夏向きの下駄です。
コメント
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。