【大吉原落語まつり】に浴衣でお出掛けしました

かつて新吉原遊郭があった街で先週末、落語のイベントがありました。
昨年「浴衣で隅田川散歩<落語編>」でお世話になった落語弁天こと飯田ひとみさんと、吉原商店会の皆さんが企画された大イベントです。
「ホテル座みかさ」「金村」「西徳寺」の3会場で、人気落語家さん達が高座に上がりました。

「ホテル座みかさ」「金村」は遊郭だった頃、妓楼や引手茶屋だった歴史を持っています。
「西徳寺」は、お酉様で有名な「鷲神社」の向かい側にある歴史あるお寺。寛永5年、三代将軍家光の時代、本郷に創建され、のちに現在の竜泉へ移転しています。
本堂の奥には歌舞伎俳優 十七世、十八世中村勘三郎のお墓があります。
初日、私はオフ日だったので、夫と友人を誘って2ヶ所で落語を堪能しました。

出演者に古今亭菊之丞さん、文菊さんがいらしたので、30年以上前に母が誂えてくれた菊の柄の浴衣を着ました♪
西徳寺の立派な本堂に高座

2日目は「林家たけ平と歩く吉原散歩」に辻屋本店のお客さま方7名と浴衣で参加しました。
まずは、吉原商店会長の不破さんと落語家の林家たけ平さんのご案内でお散歩。

「よし原大門」と表示されていますが、江戸時代の大門はもう少し先にあったそうです。
一番右がたけ平師匠、その隣の隣が不破会長

昔の面影はまったくありませんが、不破さんに解説していただきながら「ここに揚巻のいた三浦屋があったのか~」とか「引手茶屋が並んでいたのね~」など江戸時代の吉原遊郭に想いを馳せながらのお散歩、とても楽しい時間でした。

大門のすぐ外にある“見返り柳”

江戸時代の吉原には遊女3000~5000人が暮らし、妓楼関係で働く人たちはもちろん仕立て屋や湯屋など、暮らしに必要なあらゆる商いがあったとか。

「ホテル座みかさ」の玄関にあった江戸時代の吉原遊郭の風景


また大名や豪商が遊ぶ場所だった吉原は、文化の発信地でもあり、遊郭の花形である花魁はファッションリーダーでもありました。

履物屋だった大黒屋さんに展示されている花魁下駄です。実際に使われていたものです!
一緒に花魁が妓楼の中で履いていた上草履も。階級が高いほど重ねる数も多くなったそうですよ。

花魁下駄。かなり重いです!
廓内で履いていた上草履。裏にフェルトが張ってあります。

お散歩の後は「ホテル座みかさ」のお座敷で、たけ平さんの落語を一席。
この日は「幾代餅」。廓話ですが、ほのぼのした気持ちになる噺です。

辻屋本店の浴衣チームの皆さん、とても楽しんでいただけました。
イベントはこの日の午後も翌日も、各会場でおおいに盛り上がったようです。

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