『日本最古の漫画と称される 皆どこかで見た事ある絵のおはなし』

誰もが目にする鳥獣戯画(鳥獣人物戯画)

挿げ職人の小林です。
⁡日本人なら、ひとめ目にすれば「あぁ、あれだ。」と口にするであろう「鳥獣戯画」
栂尾山高山寺(とがのおさん こうさんじ)に伝わる紙本墨画の絵巻物です。
⁡ウサギやカエル、サルなどの動物が擬人化され描かれた絵図は、特に商品や広告などにも使われ、目にする機会が多いものです。

全4巻からなる絵巻物

主に目にすることが多い、この様々な動物が主となる「甲」巻の他に、
実在・空想上の架空の動物を合わせた動物図譜の体をなしている「乙」巻、
前半が人間による遊戯が描かれた風俗画、後半は「甲」巻のような擬人化された動物戯画の「丙」巻、
勝負事に興じる人物を中心に描いた「丁」巻
と、「鳥獣人物戯画」とも呼ばれるように人間の絵図も描かれた全4巻からなる絵巻物。

謎が多い部分もいろいろと…

各巻につながりが見られない事、内容を説明する詞書もなく、筆致・画風に違いが見られる事などから長い年月の間(平安時代から鎌倉時代といわれてます)に様々な絵師が関わり、加筆や変更があったであろうといわれる作品です。

一説では、時代毎の絵師達が時の権力者の御用で描く絵ではなく、本来描きたかった描き方で自分の好きなように描いた洒落絵との話もあります。
注文を受けて描く、雅で繊細な絵とは違い、のびのびといきいきとしたタッチはそこからくるものかも知れませんね。
特に、私たちが目にすることが多い「甲」巻の擬人化されたそのユーモラスな動物の姿は、一目見れば何百年の時を超えて、そのタッチと共に記憶される印象的な絵ですよね。

そんな、鳥獣戯画を鼻緒に…

⁡さて、そんな皆知っているけど、誰が描いたか、作られた背景にも謎の多い「鳥獣戯画」の鼻緒が入荷しました。
地色が、白と茶の2色です。

鼻緒の額の中にこの絵図を切り取るのは、なかなか難しい事なのですが、それでも一目みれば何となく伝わってくるのは流石の線の画力とも言うべきでしょうか?
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