桜の樹皮なのに樺細工って?

挿げ職人の小林です。

桐台に桜の樹皮を貼った「樺細工」の下駄、大変時間が掛かかりまして再入荷してきました。
「樺細工」の職人さんも減っているのか、なかなかおいそれと容易に仕立てられない品物となりつつあります。
その唯一無二の樺の模様は、独特な光沢に高級感をあわせ持ちながら自然由来の嫌みのない姿です。
こっくりとした色合いは、これから秋へと進み、落ち着いた色合いへと移ろう装いにもしっくりと合わせられます。
よそゆきの着物に合わせて、ていねいに履いていただきたい一足です。

因みに、この『樺』という呼び名。桜の樹皮なのに樺(カバノキ)と混同するような名が不思議なところですが…諸説あるうちの一つをご紹介。

以下、仙北市立角館樺細工伝承館の文章より引用-
樺の語源は、古く万葉集の山部赤人の長歌にたどることができます。
ここではヤマザクラを「かには(迦仁波)」と表現しているが、これが後に「かば(樺)」に転化したものと思われます。
またヤマザクラを樺とした使用例は、万葉集以後早くも平安中期、紫式部が著した「源氏物語 幻」の一節に見られます。
「外の花は、一重散りて、八重桜咲く花盛り過ぎて、樺桜は開け、・・・」この樺桜は白色単弁、開花時期から推察してカスミザクラと考えられますが、いずれにしろ、この時代山桜を樺と言い表していたと想像される史料のひとつです。
以上のようなことを考え合わせると樺という字には山桜の意味が包含されており、この皮を原材料にして作った工芸品が樺細工です。
-引用元仙北市立角館樺細工伝承館https://www.city.semboku.akita.jp/sightseeing/densyo/

鼻緒の組合せしだいで、お手持ちの着物に似合う一足に。
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