【履物豆知識】草履や下駄は専門店で買った方がお得な5つの理由

草履や下駄は、呉服屋さんやデパート、イベントなどの催事で買うより<専門店>で購入した方がだんぜんお得!

1.鼻緒が緩んだら無料ですぐに直せる

辻屋本店では鼻緒が緩んだら、その場ですぐに再調整し、履き良い状態にいたします。
当店の商品であれば無料で何度でも調整します。(当店以外の商品の場合は調整代金をいただきます)
昔は鼻緒に通してある紐は100%麻素材だったので、あまり緩まなかったのですが、その代わり年数が経つと切れることがありました。
ところが今の鼻緒にはほとんどナイロン混の紐が使われているため、切れることはめったにありませんが、緩んでしまうのです。
また冬の寒い時期、足袋を2枚重ねて履いたりすると鼻緒が伸びて緩くなりがちです。
鼻緒が緩み過ぎると草履が重く感じて歩きづらいだけでなく、足首をぐきっと傷めたり転んでしまう危険もあります。
鼻緒を挿げる構造でない草履を、鼻緒が緩くなったまま履いていると疲れるし、なにより危険!
職人がその場で足に合わせて挿げる本格的草履は、安全面からもおすすめする理由です。
これは、熟練の職人が常駐している辻屋本店ならではのメリットです。

かなり鼻緒が緩んでしまい、指の股が入り過ぎています。
これでは重く感じるし歩きづらい。さらに緩むと危ない!

鼻緒が緩んだらすぐに直せるのが履物専門店の良さ

足に合わせて鼻緒を調節すれば、
台が足に吸い付くようになって、歩きやすくなります!

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2.鼻緒をいつでも交換できる

鼻緒は常時、何十種類もご用意していますので、草履や雪駄、下駄をお持ちいただければ鼻緒の交換はいつでも可能です。
当店の商品であれば挿げ代はかかりません(鼻緒の代金のみ)。

ケース1:季節に添う鼻緒に挿げ替える

  革エナメル素材、白無地の草履を
夏らしい柄のシルク印伝の鼻緒に交換しました。

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ケース2:自分の着物に似合う鼻緒に挿げ替える

パナマの草履に挿げてある革の鼻緒を
紬の着物に似合う野蚕織りの鼻緒に替えてみました。

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ケース3:何度も履いて少し飽きてしまった下駄の鼻緒を替える

畳表付き下駄の鱗柄の印伝の鼻緒を
白地の型染めの鼻緒に交換しました。

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ケース4:秋冬の着物に合わせて選んだ鼻緒を、単衣や薄物の着物に似合う鼻緒に

白木防水舟形下駄に挿げた黒×赤デザインの鼻緒を
白地に細縞のすっきりした鼻緒に交換。

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ケース5:成人式の振袖に合わせて選んだ鼻緒を、訪問着に似合う鼻緒に

紅色と金糸の鼻緒を挿げたフォーマル向きの草履を
源氏香の刺繍を施した鼻緒に替えてお茶事に。

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※なお、当店以外で購入された履物でも鼻緒の交換は可能ですが、鼻緒代と別に挿げ代金をいただきます。

3.部品が揃っていて職人がいつもいるから、その場で修理できる

草履や下駄の踵(かかと)は思っているより早く減っています。
そのまま履いていると台まで浸食してしまい、修理できなくなるので、早めに交換するのが長持ちの秘訣です。
踵の交換だけであれば、5分もかからずに修理できます。
他にも草履の剥がれ直しや鼻緒の前坪交換など、少々お待ちいただければその場で修理いたします(状態によってお預かりする場合もございます)。

右近下駄の場合は、底裏のゴムが浸食される前に踵を取り換えましょう。

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雪駄の踵もその場ですぐ交換できます。
マメにケアしていれば長~く履いていただけます♪

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4.メーカーや職人と直接つながっている

辻屋本店は専門店として長年の経験や実績があるので、取引しているメーカー・職人も多岐にわたっています。
そのため、お客さまのご要望に添う履物をつくるには、どのメーカーを通すか、どの職人にまかせるかを的確に判断し、できるだけ価格を抑え、時間がかからずに仕立てることができます。

着物と同じように、草履・雪駄・下駄は細かく分業でつくられています。
たとえば草履の場合、コルク芯をつくる職人、革を断つ職人、芯に革を巻く職人、鼻緒の生地を縫う職人、鼻緒に綿や麻紐を通す職人…など細かく仕事が分かれているのです。

「最高の一足をリーズナブルにあつらえる」
これができるのは、履物専門店ならではといえます。

5.履物の専門的知識を持つスタッフがいる

「お茶会で着る色無地にぴったりの履物は?」
「披露宴に出席する際に着る予定の訪問着に、今持っている草履で大丈夫?」
「60歳過ぎて初めて男の着物をあつらえたけれど、履物は草履と雪駄、どちらがよいのか?」
このように履物そのものだけでなく、着物とのコーディネートやTPOにふさわしい履物を選ぶ際のご相談に乗ります。
和装履物専門店は、着物の格・種類に合うさまざまな履物を扱い、素材や構造にも精通しているので、お客さまそれぞれのシチュエーションに添ったご提案ができます。
着物は呉服屋さんで、草履・雪駄や下駄は履物専門店でお求めになることをおすすめいたします。

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