これが「ベタガネ」です

四代目店主 富田里枝です。
修理にお持ち込みされた草履が今では見られないような目の詰んだ畳表(たたみおもて)だったので、写真を撮らせていただきました。
これほどぴっちり編まれた竹皮の表(おもて)はもう作れません。

履きこんであるので良い艶も出ていました。目が詰んでいるからこその、この艶。
目があまいと汚れが入り込んで、艶が出る前に黒ずんでしまいます。

そしてさらに珍しいのが踵。
「ベタガネ」といいます。
昔、男性用の雪駄ではたまに見ましたが、女性用の草履に打ち付けられているのは、かなり珍しい。
金属なので減りませんがたいそう滑ります。
「雪駄チャラチャラ」はこのベタガネの音。ここから「チャラチャラした男」などの言葉が生まれたとか。
お客様のご要望で滑りにくいゴムの踵に交換しました。

実は当初「鼻緒を交換して欲しい」とおっしゃっていたのですが、しまいこまれて年月が経った竹皮表は、乾燥しているので鼻緒を抜く際に竹皮が切れてしまう恐れがあります。
コーディネート次第で素敵に履きこなせますよ、と申し上げてもうしばらくこの鼻緒で履いていただき、少し潤いが戻ってきたら、別の鼻緒に替えてみましょうということになりました。

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