あさくさ和装塾2015「和装のヒントをプロから学ぼう!」 [vol.27]

「あさくさ和装塾」は、浅草の粋な和の遊び心を知ってもらいたい、そして和装で浅草の街を楽しんでいただきたい、そんな気持ちで2010年にスタートしました。

今年のテーマは「和装のヒントをプロから学ぼう!」。

といっても、どこかの偉い先生が教える、かしこまった和装の決まり事や堅苦しい講座ではありません。

着物屋さん、仕立て屋さん、染め屋さんなど、その道の専門家に直接いろんなお話を聞いてみようというシリーズです。

 

 

 

あさくさ和装塾 2015 [vol.27] 『和装のヒントをプロから学ぼう!』第七弾

 

「箪笥のこやしが蘇る! 美しい着姿をつくるお仕立ての話」

 

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「ちゃんと採寸してもらったのに、おはしょりが多すぎる」
「着付けがうまくいかない」
「一日着ているとなんだか疲れる」

そんな経験のある方、もしかしたら仕立てが合っていなかったのかもしれません。
「着物は直線断ち、直線縫いなので、曲線でできている人の体型には、100パーセントぴったり、シワのないように仕立てることはできません。大切なのは、着姿のどこにポイントをおいて、その人がいかに美しく見えるか。そこが私たち仕立て屋の技です。」

そう語るのは明治43年創業の老舗「お仕立て処うえの」4代目の上野洋さん。

 

お仕立て処うえの
http://www.oshitate.jp/
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洋写真 (2)_m上野 洋
「着物の価値は仕立てで決まる」というコンセプトを持つ「お仕立て処うえの」の4代目店主。新しい品物はもちろん、昔の着物の洗い張り、染め替え後の仕立て直し、帯の仕立てなどを手掛けている。現在はNHKドラマの和裁指導なども行っている。 早稲田大学理工学部卒業し、労働省技能検定1級を持つ和裁士。
第36回全国和裁技術コンクール金賞
全国技能士会マイスター (一社)日本和裁士会

全国和裁技能士会専務理事
父も現代の名工で黄綬褒章を平成18年受章

 

 

 

たとえば年齢を重ねるとだんだん胸まわりがやせてきて、胸元にシワが寄るようになってくるなど、若いころの寸法を見直す必要があるかもしれません。
また「裾回しや胴裏にどんな素材でどの色を選ぶかで、粋にもなり野暮ったくもなります」と上野さん。「ふき(袷の袖口や裾の部分で、裏地を表に折り返して、表から少し見えるように仕立てた部分)の太さもポイントです」

 

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そして今回いちばんお伝えしたいのが、「箪笥に眠っている祖父母や両親の着物、また親戚や知人にいただいた着物を、自分好みの着物に生まれ変わらせることができる!」
この写真は私と妹がうえのさんに頼んで染め直し、仕立てしなおした訪問着。母の嫁入りのときの着物なので、50年以上昔のものです。

白地にかなりくすみがあったので、全体にモスグリーンをかけて、サイズを直しました。

想い出のある着物、親から受け継いだ着物を処分するのはもったいない。
ご自宅の箪笥に眠っている着物を蘇らせたい。

そんな方はきっと上野さんのお話しが参考になるはず!

 

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講座の後は、「浅草 羽子板市」を散策しましょう!
音様の納めのご縁日。江戸時代より縁起物の羽子板市としても有名です。

 

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そして、辻屋本店は12月17日で移転してお陰さまでちょうど1年になりますので、忘年会を兼ねての一席を設けたいと思います。

ぜひふるってご参加ください!

 

 

◎平成27年12月19日(土)
 15:00~  お仕立てのお話し 講師:上野洋(お仕立て処うえの)
 16:30~  浅草寺 歳の市(羽子板市)見物
 17:30~  忘年会(会場は人数によって決まり次第ご連絡します)

◎場 所   「浅草西会館」 浅草西町会事務所 台東区浅草1-16-8
銀座線、都営浅草線、東武線の浅草駅からの道順~アーケードの新仲見世商店街をROX方向へ進み、浅草公会堂のあるオレンジ通りへ出たら、おかきの中村屋さんの角を曲がり、たぬき通りへ。一つ目の路地(呉服ほてい屋さんの角)を左へ曲がって左側。
◎参加費   2,000円(忘年会費は別)
お問い合せ・お申込みは下駄屋.jp 富田里枝まで
webmaster@tsujiya.jp (tel/03-3844-1321)

 

 

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