フランスから来た姪っ子に振袖を着せた話
四代目店主の富田里枝です。
姪っ子(夫の妹の娘)がフランスから日本の大学に交換留学中で、今年の秋まで都内で暮らしています。
彼女は日本人とフランス人のハーフで、フランスで生まれ育っていますが、日本語の読み書きには不自由なく、私たちとも日本語で会話しています。
二十歳の記念に振袖が着たい
「二十歳の記念に振袖が着たい」と言うので、ネットで振袖レンタルを探してみたのですが、けっこう高くて彼女の予算には収まらない。
それなら、この数年で雨後の筍のように増えたレンタル着物はどうかと考え、うちのお客さまのHさんに相談してみました。
Hさんは一流ホテルの結婚式場での着付けがメインの仕事ですが、浅草のレンタル着物店でもアルバイトしているのです。
ご本人も着物マニアといっていいくらいの着物好きなのですが、「レンタル着物はねぇ、オススメしないよ、ペラペラだから。私が持っている振袖、何枚かあるから貸してあげる」とおっしゃる。
ということで、Hさんのご好意に甘え、着付けまでお願いすることに。
姪っ子の振袖プロジェクト
私自身、娘に振袖を着せる、という経験ができなかったので、「おばちゃん一肌脱ぐぞ」と張り切って《姪っ子の振袖プロジェクト》がスタート!
まずはHさんが所有されている振袖の写真を送ってもらい、姪っ子に似合う振袖をセレクト。
白地の友禅と迷ったのですが、本人とも相談して藍色地の紅型に決定。
次に、合わせる帯と帯揚&帯締の写真を何パターンかいただき、金彩の帯と赤い小物になりました。
せっかく素晴らしい振袖を着るのだから、プロに撮影してもらいましょう、ということで夫が以前プロフィール写真を撮ってもらったAi Hannaford Koharaさんに依頼することに。
次は撮影場所。やっぱり浅草でしょ!
となれば着替える場所も必要、ということで町会事務所を半日貸し切り。
ここまできたらヘアセットも手抜きしたくないと思い、町会事務所から近い「エリカ美容室」さんを予約。髪飾りは、やはりご近所で親しくしている「コマチヘア」さんで私が選びました。
撮影用の草履とバッグは辻屋本店の商品をお貸しすることにして、外歩き用は私の草履。
Hさんの完璧な着付けで撮影スタート
振袖プロジェクト当日になりました。
まず美容室でヘアセットしてもらい、町会事務所でHさんが着付け。
着付け用の小物もHさんにいろいろ貸していただいたので、私が用意したのは紐数本、伊達締め、足袋、補正用のタオル、外歩き用のショール。
さすが一流ホテルの結婚式で場数を踏んでいるHさん、あっという間に完璧に仕上げてくださいました。

室内での撮影
まずは室内で振袖用の草履・バッグセットも持ってもらい、撮影開始。
途中からAiさんの先輩カメラマンも駆けつけ、ポージングなどアドバイスしていただきました。




撮影で使用した草履とバッグはこちら。
『フォーマル草履&バッグセット』RS-0255

そしていよいよ、私の草履に履き替えて浅草の街に出て撮影。
事前に私から撮影したい場所の候補を伝え、さらにAiさんがあらかじめロケハンしてくださったので、観光客で混雑する中でもスムーズに撮影できました。





師走の浅草は大変な賑わいで、レンタルきものを着た観光客もたくさん歩いていましたが、姪っ子の振袖姿はやはり目を惹くのか、通りすがりの人達にずいぶん写真を撮られてしまいました(一応ていねいにお断りしました)。
姪っ子は二十歳の、そして日本の良い記念になったと思います。私にとっても楽しい半日でした。
振袖をお貸しくださり、着付けまでしてくださったHさんにも心より感謝申し上げます。

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