『華やぐあしもと のおはなし』
寒さを感じると目が向く鼻緒?
北風を感じる季節 「朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)」
挿げ職人の小林です。
少し朝晩に寒さを実感するような日が続きますね。
「朔風払葉 (きたかぜこのはをはらう)」七十二侯では、北風が木の葉を散らし運ぶ頃と言われていますね。
この「朔(さく)」という字、新月と同義として使われ、はじまりを指す意味でも使われます。
陰暦では、月が始まる新月の日を「朔日」として、月の始まり「月立ち(つきたち)」が転じた「ついたち」を読みにあてています。
そのはじまりという意味合いから、干支が指す方位神の最初にある「子(ね)」の方角、つまり北を朔と表し、北風のことを「朔風」と書くそうです。
辻屋本店の店舗は、浅草寺に向かって戸口が開いた北向きの間取り。今日は、何処から運ばれてきたのか?木の葉がいつの間にか床を彩り、そんな暦を実感しております。
寒さを感じると、ボリューム感のある鼻緒に目が向きます
さて、少し寒さを感じるようになると、こっくりとボリューム感のある鼻緒に目も向かうようになります。
ビロードや本天のような毛羽のある鼻緒も、勿論そうなのですが、彩りたっぷりの印伝革の切り継ぎ鼻緒なんかも、その濃醇な賑やかさに温かみすら感じます。
以前、NHKの番組「美の壺」でも、草刈正雄さんがお履きになる履物として提供させて頂いたこの鼻緒シリーズ。
男性の着物姿の足元に遊び心ある華やぎを与えてくれます。
小物で遊ぶ、大人のお洒落。
その目立ち過ぎないちょうど良さが’粋’なのでしょうかね。
こちらの鼻緒シリーズの雪駄もオンラインショップに掲載しております。是非ご覧ください!
鼻緒と台の組み合わせは、ご自由ですので、お誂えやご相談もお気軽にどうぞ。
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