春の一日、お友達と白の着物で集まりました

着物でのお出掛けイベントを企画してくださる友人のお陰で、久々に着物仲間が集まりました。
赤坂のホテル・ニューオータニのカフェで、あまおう苺とパンケーキをいただき、その後ホテルの日本庭園を散策。
こちらのグループは着慣れた方々ばかりなので、毎回コーディネートのテーマがあります。
この日のテーマは「白の着物」でした。
ソメイヨシノはもう終わっていましたが、新緑がとても美しく、皆さんの白の着物が映えました。

私は白地の紬を着て行きました。
夫方の祖母の形見分けで、熊本の親せきが送ってくれたもの。
ブルーの八掛がモダンで、お気に入りです。紬の名古屋帯を合わせました。
足元は、切り芯仕立ての桜色の草履。
辻屋本店のラインナップの中ではちょっと幅広です。

ホテルニューオータニの日本庭園は400年もの歴史が!

ホテルニューオータニは、東京オリンピック開催に向けて多くの外国人客を迎えるために国の要請を受けた創業者 大谷米太郎が1964年に開業しました。
日本初の高層ホテルで、その規模は東洋一と称されました。

江戸時代初期、この地には加藤清正の下屋敷がありました。
加藤清正といえば肥後熊本藩初代藩主。豊臣秀吉に仕え、虎退治の伝説があるほど勇猛果敢な武将として知られます。
二代・忠広の時に加藤家が改易されたのを機に、屋敷は井伊家へと引き継がれ、幕末まで中屋敷として使用されました。
明治期に宮家のひとつである伏見宮の邸宅となりますが、第二次大戦後、宮家が臣籍降下を余儀なくされ、伏見宮家も皇族を離れるにあたり、この地を売却することになりました。
外国人の手に渡ろうとしたのを、ホテルニューオータニ創業者である大谷米太郎が「この由緒ある土地を外国に売り渡すのは惜しい」と買い取って自邸とし、荒れ果てた庭を自ら陣頭指揮して改修しました。
この素晴らしい日本庭園は、激動の歴史を見てきたのですね~!

ホテルニューオータニ日本庭園についてはこちら
https://www.newotani.co.jp/tokyo/garden/

庭園内には枯山水や赤い太鼓橋、清泉池など江戸時代から残る風情を留めています。
さまざまな木々が植えられ、四季折々に楽しめるとともに、ダイナミックな大滝や数々の灯篭が趣を添えます。
まさに着物が映える撮影スポットがたくさん!
私たちもそれぞれのスマホで撮りあい、たっぷり楽しませていただきました。

畳表の重ね草履、フォーマル以外ではこのように。

お友達の何人かは、辻屋本店の草履を履いてきてくださいました。
更紗が大好きなJさんは、畳表二の五重ね草履に、二葉苑の江戸更紗鼻緒。
この日お召しになっていたのは白大島にゼンマイ紬の帯、趣味で作っている組み紐をあしらった、とっても素敵な着こなし!

南部表の重ね草履は、金糸銀糸や帯地などフォーマル向きの鼻緒を挿げれば、第一礼装にもふさわしい一足になりますが、このような更紗生地や印傳、紬地などの鼻緒を合わせれば、お洒落用になります。

こちらの豆知識もご参考にどうぞ。


関連記事

コメント

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。