長唄「かぎろひの会」

四代目店主 富田里枝です。
先日、手ぬぐい「ふじ屋」の奥さまからご紹介いただき、長唄「かぎろひの会」第一回の演奏会へ行ってまいりました。
昼・夜二部制で、私は昼の部の「三番叟」「二人椀久」を堪能させていただきました。

邦楽を後世に伝えたい想い

「かぎろひ」とは東の空から差し込むかけ型の陽の光の事だそうです。
受け継いできた芸を後世につなげたい、この時代の新たな夜明けの光となりたい、という想いのこもった演奏でした。
実際にまだまだ演奏会を開催するのは、準備も大変だったことと思います。

途中、古今亭志ん輔師匠の司会で座談会が入り、場が和みました。
さらに芝翫さん、勘九郎さん、七之助さんのビデオレターメッセージで演奏会開催についてお祝いの言葉も。

会場で何人か浅草の方々とご一緒になり、そして思いがけず、私が通っている三味線教室のお仲間とも久々にお目にかかれて、とっても嬉しかった!
皆さん撮影の時だけマスクを外されてますが、私はメイクし忘れたのでそのままです(笑)

お休みの日はお洒落小紋で

仕事の時はほぼ紬ですが、せっかくの休みなので柔らかものを着て行きました。
父の親友の奥さまからちょうだいした着物と帯です。

静岡県の伊東で長く旅館を営まれていたのですが廃業され、女将さんから何枚か素敵な着物を譲っていただいたのです。
その旅館は、私がお腹の中にいる頃から家族で毎年遊びに行っておりました。
うちの家族は田舎がないので、伊東は第二の故郷のようでした。
女将さんの着物をまとう度に、楽しかった家族の時間を思い出します。

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