【履物豆知識】下駄の種類 ~仕上げのいろいろ~
下駄の種類 ~仕上げのいろいろ~
白木の木肌の美しさを楽しんだり、うるし塗りや鎌倉彫を施したり、仕上げ次第で様々なバリエーションを楽しめるのも下駄の魅力です。
《白木磨き》
桐の白木は木目の美しさが命。
まず台の表に砥粉(とのこ)を塗ります。かるかやという植物を束ねて作った「うずくり」という道具で磨いて木目を浮き立たせます。
さらに「いぼた蝋」という天然の蝋を塗り、最後に「たま」と呼ぶ陶器でできた道具で磨いて光沢を出します。
《塗り》
黒や朱の漆で塗ってあります。漆面に金粉や金箔、螺鈿を埋め込む技法も。
《焼き加工》
桐台の表面を焼いて、木目の美しさを引き出します。
《表付き》
竹皮で編んだ表を貼り付けます。表の色は白、からす、茶竹など。下駄に高級感が備わり、よそゆきの一足になります。
《鎌倉彫り》
桐台の表面に柄を彫り込んで漆塗で仕上げます。
「虎」「鷹」「花」など様々な柄があります。左右で1柄になっているデザインは下駄ならではの楽しさです。
《竹張り》
胡麻竹を表に張ったもの。ひんやりした感触で、見た目も涼しげな夏向きの下駄です。
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