スタイル

美ら風(ちゅらかじ)を感じて

かつては琉球王国として、独自の文化を持つ沖縄。
古代より日本、中国、朝鮮、東南アジア各地との交易により各国の情報や文化が集まり、繁栄した歴史があります。
令和4年(2022)復帰50年を迎え、豊かな自然や風土、独自の文化が世界中からますます注目されている沖縄。

当店も沖縄の大ファンとして、憧れや想いを込めてデザインした美ら風シリーズを展開しています。
「ちゅら」というのは沖縄の方言で“美しい、綺麗”という意味。
琉球の風や光、色を感じる草履・下駄をご紹介します。

八重山諸島の海の色を染めた革草履

まずは女性用の草履から。
石垣島、竹富島など八重山諸島の美しい海をイメージして作りました『八重山の浅瀬色』草履。
浅瀬の透明な海の色に近づけるため、革の職人さんに特別にお願いして染めていただきました。
波打ち際の白を表現した白のライン。
鼻緒や台のデザイン3パターンあります。

[女物]エナメル 重ね草履<八重山の浅瀬色・カビラ>

3段の台には2本の白いラインが、着物の裾から見えた時の効果を高めます、
鼻緒にも白に水色の一文字をすぅっと入れて、波が引いていく雰囲気に。
季節やシーンを選ばず、幅広くコーディネートできます。
淡い水色は小紋、紬から付け下げ、場合によっては訪問着も。
袷の季節から単衣、夏の薄物まで。

[女物]エナメル 重ね草履<八重山の浅瀬色・カイジ>

鼻緒はシンプルな仕立てにして、前坪を台と同色に。
台の白いラインも1本で、価格を少し抑えました。
気軽な小紋、紬などの装いにぴったり。
盛夏の薄物にもどうぞ。

[女物]エナメル 重ね草履<八重山の浅瀬色・ナーマ>

台は2段。低めなので、とても軽いのが特徴です。
段の間にすぅっと白いラインが入っています。一文字の鼻緒も粋なデザイン。
傾斜が少なく足に負担がかからないため、お仕事で履く方にもオススメ。

沖縄から取り寄せた生地で仕立てた鼻緒

琉球(沖縄)は、伝統的な染織物の宝庫。
いろいろな文化がミックスされ、育まれた琉球の布たちは、それぞれの風土が生んだストーリーが込められています。
辻屋本店では、琉球の風を感じる生地で仕立てたオリジナルの鼻緒で、下駄を作っています。

[女物]胡麻竹 舟形下駄

ミンサー柄は半幅帯や八寸名古屋帯でも人気ですね。
「綿(ミン)で織られた幅の狭(サー)い帯」という意味から来ているそうです。
5つと4つの升目には「いつ(五つ)の世(四つ)までも」という心が込められています。
台は胡麻竹を張った舟形下駄。夏限定なので、よそゆき浴衣から小千谷縮、上布などに。
フォーマル以外の絽や紗にもどうぞ。

【女物】白塗角舟形下駄

王府の保護を受けて首里を中心に発達した紅型は、琉球王族や士族が礼装や神事の装束として着用していました。
藍の濃淡で染めるのは「藍型(あいがた)」と呼ばれます。
琉球紅型調の鼻緒は、沖縄から取り寄せた生地で仕立てた辻屋本店オリジナル。
真っ白な台に映えて、浴衣や夏着物の足元を彩ります。

【女物】からす表 横ヤキ 舟形下駄

こちらも紅型調の鼻緒。
プリント地ですがクォリティ良く、美しい色が出ています。
竹皮を編んだ表(おもて)付きの下駄に良く似合いますね。

男性用の履物にも似合います。
浴衣や作務衣はもちろん、ジーンズなど夏のカジュアルな洋服にもぴったり!

【男物】綾織 右近下駄

藍色の地に絣模様のようなコバルトブルーが入ったデザイン。
天面に紙布を張り、足裏の感触もさらっと心地よい台です。

大人気!紅型作家 縄トモコさんの作品

着物雑誌で取り上げられるほか、テレビCMの衣裳にも選ばれ、今大注目の紅型作家・縄トモコさんのブランド『ナワチョウ』と辻屋本店のコラボ鼻緒です。
半年がかりで鼻緒用に生地を染めていただき、予約制で受注生産したシリーズです。
現在、ご予約分は終了しましたが、少しだけ在庫がありますので、お好きな台に合わせていただけます。


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