【着物で隅田川散歩<歌舞伎編#2>】レポート

大好評だった第一回目に続き、第二回目は4月23日に開催しました。
歌舞伎ライター・エンタメ水先案内人の仲野マリさんと一緒に、歌舞伎をテーマに浅草と向島をお散歩。
今回もまたお天気に恵まれ、気温もぐんぐん上がって夏日になりました。
前日「袷ではツライと思いますよ~」とご連絡したのですが、やはり皆さん単衣でのご参加でした。
ちなみに私は久留米絣に半幅帯でちょうどよかったです。

第一のポイントは墨堤から望む三囲神社の鳥居

2週間前は桜の散りぎわだった隅田公園は、新緑が美しい季節。
日差しもけっこう強く、日傘必須でした!

リバーウォークを渡って向島へ。
牛嶋神社でお詣りして、墨堤に出て、しばらく行くと三囲神社の鳥居が見えます。
お芝居の大道具で描かれる鳥居。ここが第一のポイントです!

仁左衛門丈と玉三郎丈が演じた、あの場面

そして三囲神社にお詣り。
シネマ歌舞伎で上映中の『桜姫東文章』では桜姫と清玄が行き違いになる印象的な場面となっています。
https://www.shochiku.co.jp/cinemakabuki/lineup/46/

向島 弘福寺も歌舞伎に縁がありました

前回はお三味線の音色が聴こえていた向島見番も、週末なのでお休み。
見番通りを抜けて、弘福寺へ。
黄檗宗の禅寺で、関東大震災まで森鴎外とその弟、三木竹二(みきたけじ・本名は森篤次郎)の墓がありました(現在は三鷹市の禅林寺)。
三木竹二は学生時代より歌舞伎の劇評家として活躍した人物で、雑誌『歌舞伎新報』の編集にあたり、のちに『歌舞伎』を創刊しました。

そして向島料亭街の「平岡」さんでランチ。
今回もおいしくて皆さん大満足でした!

『荒川の佐吉』最後のせつない場面

お腹いっぱいになった後は、長命寺さくら餅をお土産に。
四月歌舞伎座第二部『荒川の佐吉』で最後の場面になった長命寺の茶屋については、マリさんの動画でご覧ください!

桜橋を渡り、平成中村座跡で『法界坊』の思い出を語り、猿若町へ。
藤浪小道具さんの前で、かつて江戸三座があった街並みに思いをはせました。

助六と意休の関係は…?

花川戸まで来ればゴールまであと一息! 
マリさんから江戸の古典歌舞伎を代表する『助六由縁江戸桜』のお話を。
花川戸の助六といえば、江戸の粋を具現化した、あまりにも有名な歌舞伎の登場人物ですが、敵役である髭の意休についてのエピソードも興味深かったです。

最終ゴールは『東海道四谷怪談』の始まりの場面、浅草神社と浅草寺。
皆さん少々お疲れでしたが元気に歩きました♪

今月2回、歌舞伎をテーマにお散歩しましたが、この界隈は古典芸能全般に所縁がある場所が点在しているので、また別のテーマでも企画したいと思います。

エンタメ水先案内人・仲野マリさんの公式ホームページはこちら
https://www.nakanomari.net/



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