任侠と人情

挿げ職人の小林です。

ご注文いただきました〜♪
[男物]籐表 雪駄(L)
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暑くなる季節、男物雪駄では最高峰に贅沢な一つといっていい籐表の雪駄。

インドネシアなど東南アジアが原産地の籐(ラタン)を編む伝統工芸のひとつ、籐細工。
雪駄の型に編む技術も、今や限られた職人の手によるものです。

江戸の末期から登場したというこの籐表。
当時は、もちろん革裏の雪駄などは無かったので、下駄の表に加工する事が一般的であったようです。
東南アジアからの舶来の材料を使った籐表は、当時から高級な品物として扱われたそうです。
また、その珍しさもあり人気を博したようで、ひとつの産業として編み子など内職の需要もあったようです。

時が下り、明治の頃には
なんとあの樋口一葉さんも、内職として妹”邦子さん”と共に籐表を編んでいたとか…
籐は非常に丈夫な素材ですので、形見の雪駄などでどこかに樋口一葉が編んだ表を使った履物が残っているかも知れませんね…

さて、籐表に極細の蛇革鼻緒を合わせたこちらの商品。イメージとして、なんとなく昭和の任侠映画のシーンを想像して鼻緒合わせをしてみました。

蝉時雨鳴り止まぬジッと汗ばむ陽の下、
一糸乱れず、ひしと並ぶ列のもとへ
スッと熱を冷ますような一筋の風…
そこへ、万を辞して親分登場‼️
はい、その足元に注目❗️

あくまでイメージです。
蛇革は親分にしては少し若々しいですね。

因みに、他にも渋さが滲む落ち着いた無地の革鼻緒や粋筋の縞鼻緒などもご用意しております。

是非、特集をご覧ください👇
[特集]夏着物や浴衣に似合う草履、雪駄、下駄
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子供の頃、
「任侠と人情は一字違い。意味は全然違うけど、人情を忘れたら任侠は出来ない。」

と、近所のおっかなくて優しいおっちゃんが言っていたなぁ、と。
この、誰しもが人に対する思いやりを求められる災厄のなか、なぜかふと思い出しました。

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